にんにく卵黄の栄養効果について

にんにくと卵黄を同時に摂取すると健康に良いことは、昔からよく言われていました。小生の幼少時代に、風邪などをひいた時に祖母が簡単に調理したものをよく与えられて食していたことを思い出します。さて、にんにく卵黄は、サプリメントとしては後発の部類に入ると認識しますが、実際にはどのような健康効果があるのでしょうか。少し検討してみたいと思います。にんにく卵黄は、その単語が示す通り、にんにくと卵黄を材料とした食品でありますが、その効果・効能は両食材に特徴的に存在する栄養成分の相乗効果にあると考えます。にんにくを切り刻んだりして調理する時にアリシンという物質が生成しますが、これは、にんにくに特徴的な臭いの成分です。一方、卵黄にはビタミン類が豊富に含まれています。この両者を混合すると、アリシンが卵黄に含まれるビタミンB1(チアミン)と結合してアリチアミンという物質が生成します。

ビタミンB1は、消化吸収の過程で消化酵素により分解され、低分子化された形で吸収されますが、体内で再びビタミンB1として合成されるとは限りません。ところが、このアリチアミンは、消化酵素の作用を受けずに吸収される性質があり、ビタミンB1の吸収を補助する働きがあります。従って、にんにくと卵黄を同時に摂取すると、体内におけるビタミンB1の作用が高まり、代謝を促進する効果があります。にんにく卵黄に糖質代謝効果があり、生み出されるエネルギーによって疲労回復効果や血流促進効果、滋養強壮効果、内分泌機能促進効果があると言われているのはこのためなのです。また、卵黄には、ビタミンB1の他にもビタミンEが多く含まれています。ビタミンEについては、一般によく知られているように血流促進作用や抗酸化作用があり、動脈硬化や抗癌、生殖に有効な栄養素であることは詳述するまでもないでしょう。にんにくと卵黄の特性を併せ持ち、相乗効果を発揮すると言われているにんにく卵黄は、このところサプリメントとして多用される傾向にありますが、その効果・効能に関しては、今のところ明確な答えを与えていないのが現状です。粉末や錠剤として加工される段階において、にんにくや卵黄は少なからず加熱処理を施されます。

この過程においてアリシンや卵黄に含まれるビタミン類は、少なからず分解されてしまいます。従って、にんにく卵黄の栄養効果を十分に期待するのであれば、にんにくをすりつぶしたものと卵黄(烏骨鶏の卵黄が特に効果的)を適当に混合したものを摂取することをお薦めします。祖母が作ったにんにく卵黄は、図らずもこのことを実証するものであったと強く脳裏に留めています。

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